【CASE8】労務界の明治維新で過労死ゼロへ 下山純生氏をご紹介させて頂きました。
彼のビジネス、「残業削減」というのは結構ミラクルです。
本文中にもある通り、「社長へのヒアリング&アドバイスで、残業が約半分に」なったというのです。
これが、ウソかホントか?といえば、私自身もよく知っているコミュニティの中での話ですから、
目の当たりにはしていないものの、ウソではない、と断言できます。
何故そんな事が出来てしまうのでしょうか?
企業の非効率がもたらすデメリット
本文中にありますが、業務の多くが部分最適で運営されていて、
全体の最適化を見る人がいないんですね。
さらに、残業をするという事は相応の仕事量があるわけで、
どうしても経営陣やマネジメント層は、残業代を「仕方ない経費」と割り切ってしまいます。
一方、世の中では「ブラック企業」なんていう呼称がクローズアップされたり、
労働者の権利意識が高まっていたり、
経営者にとっては、色々とやりにくい事も多い。
従業員としても、過労死やうつ病といった、仕事にまつわる様々な不調が出ることも多く、
近く、「ストレスチェック」の義務化という文脈があります。
企業、とくに中小企業においては、手元にある資産を最大限効率的に活用することが不可欠な時代に、
彼が生み出したノウハウは、日本の救世主にもなりえるものなのかもしれません。
いつ始める?
ところで、彼は、未だ病がいえぬ状況なのに、コンサルタントとして活躍を始めています。
私が近くで見ていて興味深かったのは、
「FP業界のシステム化」を目指していたのが、とたんに「残業削減」というテーマに方向転換、
しかも、いくつかのテストケースで目覚ましい改善効果を生んだという事。
普通、あり得ませんよね(笑)
前職での経験があったとはいえ、いきなりコンサルタントとして成果を出す、というのはなかなかできるものではありません。
そういういみでは、非常に肌に合った仕事を作り出した、という事かもしれません。
彼は、前の仕事を辞めていたので、待ったなしの状況であったという事情はあったのかもしれませんが、
普通なら、「病気が癒えてから」「もう少し考えをまとめてから」となるところ、
すぐに動き出したのは、驚くばかりです。
今や、多くの社会保険労務士さんが彼のノウハウを欲しがっているようですが、
恐らく、ちょっとやそっとの学びで真似できる性質のものではないように思います。
商材への思い
自分が、過労状態で苦労した。
だから、世の中から過労死を無くしたい。
こういった、一見負の経験に思えることが、起業の原動力になる事はよくあるようです。
何の思い入れもないままに、たまたまこの商材が手に入ったから・・・
と起業される方も少なくないと思います。
しかし、こういったケース、実際はあまり長く続かない事も多いのではないでしょうか。
心から夢中になれる仕事というのは、それなりの意味があるような気もします。
それは、自分が被った負の経験がもたらすことも少なからずある。
そんな気がする事例です。
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